【肥後一馬刺し】世界の馬肉事情

コラム

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今回のコラムは「世界の馬肉事情」です!
前回は日本の馬刺し歴史についてご紹介しましたが、今回は「世界」にフォーカスをあててご紹介していきますので、
ぜひ最後までご覧ください!!!

①世界における馬肉の食文化
馬肉を食す文化は世界でもいくつか存在します。
とくに馬刺しの起源として最も関連性が高いのは、ヨーロッパや中央アジアの一部地域となります。

1.中央アジア・モンゴル
遊牧民族にとって馬は移動手段、労働力、そして食料として不可欠な存在でした。
特にモンゴルやスカンジナビアの遊牧民は、馬肉を乾燥させたりスープに入れて食すことが多く、厳しい環境下での貴重な栄養源でした。
また、馬の乳を使った発酵飲料「クミス」がよく知られています。

2.中世ヨーロッパ・近代ヨーロッパ
フランスやイタリアでも一部地域で馬肉は食べられており、主に下層階級や飢饉時の食料として食べられていました。
キリスト教の影響で、馬肉を食べることはタブー視される地域もありましたが、
近代ヨーロッパに入り馬肉は食文化として根付き、「ステーキ」や「ロースト」「ソーセージ」などに加工され人気があります。

3.北米・南米・アフリカ
北米では馬肉を食べることは一般的にタブー視されており、ほぼ食されていません。
逆に、南米・アフリカについては馬肉を食されることはありますが、主流というわけではなく、消費量も少ないものとなっていました。

②世界の馬肉の質について
馬肉は生産方法や地域、食文化によって異なります。

1.生産方法と飼育環境
・草食と飼料の質:
馬は草食動物であり、飼料の質が高いものほど肉の味もよくなります。
例を挙げると、「アルプス山脈周辺」で飼育された馬は自然な環境で育ち、肉質が良いとされています。

・飼育方法:
高品質な馬肉は自然に放牧されて育った馬から得られることが多く、一般的に柔らかく風味豊かなものになります。
一方で集中的な飼育の場合、ストレスの負荷により肉質の低下に繋がる可能性があります。

2.地域別の馬肉の質
・フランス:
馬肉消費の文化が長い国で、特に高品質な馬肉を提供する地域があります。
また主な飼育方法として「放牧」になり、アルプス山脈周辺の飼料の質が高い自然な食事が与えられるため、肉質は非常に良いといわれています。
フランス国内では「ステーキ」や「タルタル(生肉料理)」などで人気を博しています。

・イタリア:
イタリアの馬肉はフランスと比べるとやや硬めの肉質が特徴です。
北部のトスカーナ地方やシチリア島で食べられる馬肉は、良質な飼料で育てられ肉質が引き締まっています。
そのため、イタリアの馬肉はしっかりとした食感が楽しめるものになっています。

・モンゴル 中央アジア:
馬肉自体日常的に食べられる食材で、牧畜文化が根付いています。
広大な草原で放牧されることにより自然な草を食べて育つため、肉質は非常にシンプルです。
モンゴルでは乾燥馬肉を使った料理やスープも多く、食す際は肉は硬くなることが一般的です。

・アメリカ:
食用として流通することが浸透していないアメリカでも、一部地域では食用として馬肉が消費されています。
また安価に流通していることもありますが、飼育方法が集中的である為、
肉質がやや硬くなることがあり世界の馬刺しと比べても柔らかさに欠けることがあります。

③まとめ
世界中で消費される馬肉の質は、地域や飼育方法、食文化に大きく依存しています。
自然に放牧されて育った馬の肉は柔らかく、風味豊かで高品質とされる一方、集中的に飼育された馬の肉は硬くなることがあります。

そのため、日本では生の馬刺しとして食べることが多いなか、世界に目を向けるとステーキやロースト、ソーセージなど、
加工されて提供されることが多いです。

それぞれの地域で特有の馬肉文化があり、質も地域ごとに異なるため、
馬肉を食べる際は、その産地や飼育方法などに注目するとおもしろかもしれませんね。

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